それまでオンラインカジノを楽しむ際、ネッテラーの存在は必要不可欠なものでした。
オンラインカジノは入金だけであればクレジットカードがあれば簡単に行えるものですが、出金となるとWEB上の送金サービスを利用しなければなりませんでした。
当時、まだまだ国内では送金サービスの選択肢が少なく、日本語に対応している送金サービスとなるとほぼネッテラー一択だったと言っても過言ではありませんでした。
しかし、2016年8月に流れたネッテラー撤退の報により、国内のオンラインカジノユーザーに大きな衝撃が走りました。
そんなネッテラーの撤退は、「オンラインカジノはもう終わるかも」との雰囲気となったものの、実際にはむしろネッテラーの撤退後、オンラインカジノはさらに盛り上がりを見せるようになりました。
ネッテラー撤退のタイミング
なぜネッテラーが日本国内から撤退したのかは、様々な説があります。
ネッテラー自身が正式にアナウンスした訳ではありませんのでどれも推測の域を出ないものではありますが、一つには国内のオンラインカジノへの「逆風」があったのではないかと囁かれています。
それまでオンラインカジノは法的解釈がとても難しいもので、かつての金融業界の上限金利同様、「グレーゾーン」と呼ばれることもありました。
国内ではカジノは法律で禁止されているものの、オンラインカジノの業者は全てが国外の業者。
法適用であれば問題ない…など、専門家からも様々な声が挙げられていましたが、その中でオンラインカジノによる逮捕者が出てしまいました。
そのタイミングとネッテラーの国内撤退のタイミングが近かったことから、「ネッテラーは日本ではもうオンラインカジノはダメだと判断したのではないか」との噂も流れました。
しかし、この逮捕が実は思わぬ形でオンラインカジノの発展に寄与します。
なぜなら、逮捕には至ったものの、起訴とはなりませんでした。
つまり、「オンラインカジノは起訴には至らないもの」だということが皮肉にも警察のおかげで証明されてしまったのです。
それまでは「どっちだろう」だったものが「違法ではない」と警察自らで証明するかのような形となったことから、オンラインカジノを取り巻く環境が一変。
様々なサービスが登場しました。
ネッテラーが日本市場に「復活」することはありませんでしたが、ネッテラーに変わるエコペイズやアイウォレットといったサービスがネッテラーの穴を十分に埋めています。
アイウォレットとエコペイズで二分されている
送金サービスは多々ありますが、国内のオンラインカジノユーザーの多くがアイウォレットかエコペイズのいずれか、あるいは双方を活用しているとされています。
その理由として、アイウォレット、エコペイズ共に以下の特徴が挙げられます。
・日本語のサポートがある
・ATMから出金が可能
この2点の特徴はネッテラーにもありました。
つまり、アイウォレットとエコペイズがあれば、ネッテラーが無くともなんら不便を感じることもなく、オンラインカジノで得た利益を出金し、手にすることが可能になりました。
多様さを増す送金サービス
オンラインカジノユーザーの大半がエコペイズやアイウォレットを利用していますが、送金サービスはまだまだ他にもあります。
送金額によってポイントが付帯されることが人気を集めているビーナスポイントもその一つです。
ビーナスポイントはエコペイズやアイウォレットのようなATM出金が可能なカードを発行している訳ではありませんので、送金は基本的に登録口座への振り込みになりますが、ポイント制度がありますので利用すればするほど、ポイントを手にできます。
ちなみに貯めたポイントはオンラインカジノでも利用できるので、ATM出金を必要としないヘビーユーザーから高い人気を集めるに至っています。
送金サービスの選択は自由
このように、送金サービスは多々登場しており、どの送金サービスを選ぶのも自由です。
注意点としては、送金サービスによって対応するオンラインカジノが異なります。
エコペイズとアイウォレットは特徴はそっくりですが、エコペイズのみ対応しているオンラインカジノもあれば、アイウォレットのみに対応しているオンラインカジノもありますので、遊びたいオンラインカジノによって使い分けているユーザーも多いです。
送金サービスさえ整っていればオンラインカジノは問題なく楽しめますので、近年、オンラインカジノは更なる盛り上がりを見せています。
まとめ
ネッテラー撤退は大きな衝撃を与えましたが、まさに「災い転じて福となす」との言葉のように、撤退のタイミングと共にオンラインカジノの正当性が証明されることとなり、様々な業者が安心して国内市場に目を向けてくれました。
おかげで既にネッテラーを惜しむ声もなく、多種多様な送金サービスを活用してオンラインカジノを楽しんでいるユーザーばかりです。
また、今後も更なるサービスの向上が予想されるだけに、ますます利便性の高いサービスとなるでしょう。